起こりうる合併症

他の注入剤と同様、アクアミド®治療によって一時的な痛み、浮腫、発赤、軽度の血腫やその他の軽度の副作用が起こる場合があります。注入後1~2日内に、注入個所付近に一時的な浮腫や圧痛の起きるリスクが小さいながらもあることを患者に説明する必要があります。感染が原因でなければ、その症状は限定的で、数日のうちに消えます。注入後1週間しても注入個所のヒリヒリする痛みや発赤、腫れなどの症状が消えなければ、通常、感染の徴候と見られます。アクアミド®による合併症の発症で真っ先に疑われるのが感染です。アレルギー反応が起こることはありません5

腫れのような合併症は、コルチコステロイド剤やNSAIDで治療しないでください。これらは、回復を遅らせるため禁忌です4,5

これら症状は、広域抗生物質(クラリスロマイシン 500mg p.o.とモキシフロキサシン 400mg p.o.の併用、1日2回)の多量投与で直ちに治療する必要があります。抗生物質は10~14日間投与します。3日たっても症状が軽減しない場合、薬剤をクリンダマイシン 600mg p.o.とテトラサイクリン 500mg p.o.の1日2回投与に変更してください。この投与は、クラリスロマイシンとモキシフロキサシンに耐性のあるバクテリアに作用すると思われます。ただし、治療に要する期間は通常より長くなります。広域抗生物質は早く多量投与するほど、患者の回復も早まります。5

予防措置を講じる場合、以下の併用をお勧めします:アジスロマイシン 500mg p.o.とモキシフロキサシン 400mg p.o.を、注入の2~6時間前に単回投与。併用投与により、組織中の濃度が高まりますので、一度投与するだけで済みます。

合併症が発症した場合、弊社の合併症管理プロトコルを参照してください。

アドバイス等が必要でしたら、医療事項レポートフォームにご記入の上、最寄りのアクアミド®販売店にお送りいただくか、または、オンラインフォームにご記入ください。また、ご質問は最寄りのアクアミド®販売店またはContura社までお気軽にお問合せください。

正常な異物反応と異物感染の違いは何でしょうか?

異物反応

異物反応は、人体に侵入した異物への正常な反応です。異物反応の度合いは、異物の特性に左右されます。強い異物反応が起こった場合、治療しないまま放置すると、結果として肉芽腫などの持続性症状を発症する可能性があります。弱い異物反応は初期症状が現れず、時間の経過とともに徐々に消失します。4,5研究論文に記載されている通り、Aquamid®は、マクロファージの薄い層とヒドロゲル4を囲む数種の巨細胞を特徴とする弱性の異物反応を引き起こすのみです。Aquamid®による異物反応は微弱で、強い反応を引き起こさず、肉芽腫形成の原因になることはありません。4,5

異物感染

異物が介在する細菌による組織汚染は、弱い炎症を引き起こします。大抵の場合目立った症状は起こらず、発赤、浮腫、脈動および痛みなどの典型的な感染の徴候が見られることはありません。一般的に細菌は少量で、顕微鏡または培養によって検出することも困難なほどであり、多くの場合PCRまたはDNA塩基配列決定法などによってのみ検出可能なものです。同時に生検では細菌に誘発される異物反応の増大が示されることがあります。上記の感染症は、通常の異物が肝要しない感染症よりも長期間の抗生物質治療が必要とされます。炎症の周辺組織およびリンパ節を伴う側化により、症状が細菌自体よりも広範囲に拡大する可能性があるのです。従って、あらゆる細菌の検出試験において陰性であっても(試料が不十分の可能性もあり)、常に細菌感染の可能性を疑い、広域抗生物質による治療を開始しなければなりません。4,5